ステロイドで眼圧が上がる、という不安は適切か。(重症アトピー改善例 SOちゃん 一歳男子)

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2020年12月15日 火曜日

ステロイドで眼圧が上がる、という不安は適切か。(重症アトピー改善例 SOちゃん 一歳男子)

こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。

 
ひきつづき、重症アトピーだったSOちゃんの改善例を紹介します。
 

 

 

 
10ヵ月に及ぶ脱ステがうまくいかず、
食事療法とステロイド使用の併用で改善し、めでたくステロイドを卒業したしたSOちゃん。
 
(当サイトはアトピーの改善には食事療法とステロイド使用の併用をお勧めしています。
その必要性については過去記事「脱ステロイドには反対です」をどうぞ)
 
とはいえ、実は、改善は一直線にうまくいったのではなく、眼だけ、改善がしばらく滞りました。
今日は、SOちゃんママがどうやってその問題を乗り越えたのか解説します。
 
 
■「ステロイド軟膏で眼圧が上がるかも」という不安は適当か?
アトピーの改善の近道は、食事療法と、十分な強さのステロイド使用の併用です。
しかし、眼の周りだけはそうは行かない、というケースが多いようです。
 
なぜなら、目の周りには、とくに小児の場合は、ステロイド薬の処方は慎重にされるからです。
多くの場合で、弱めのステロイドや、ブレドニン軟膏という、効き目が弱いステロイド薬が処方されます。
 
なぜ、目の周りのステロイド処方は慎重にされるのか?
日本眼科医会のホームページを見ると、2019年05月20日にこんな注意喚起の通知があります。
 

「ステロイド点眼薬使用時の注意」(pdf注意!)
 
眼圧上昇、緑内障・・・。
こんな言葉が出てくると、子どもの眼に取り返しのつかないことが起こりそうでこわくなりますね。 
 
SOちゃんの目の周りにも、ブレドニン軟膏が処方されました。
けれど、症状はうまくおさまらず、悪化。
 

 
SOちゃんの主治医さんは、それ以外の薬を出してはくれませんでした。
眼科の先生にも「今やってること以外に塗る薬はない」と言われたそうです。
 
SOちゃんの眼を守るために、これはしかたないことなのか?
 
しかし、上記の通知をよく読むと、上記の通知が警鐘を鳴らしているのは、
「漫然と長期に及ぶ高濃度ステロイド点眼薬の継続使用」です。
(「ステロイド軟膏の眼瞼塗布においても、同様の眼圧上昇が認められる場合が」あり)
 
とはいえ、問題は、小児科、眼科などでの標準的なアレルギー治療は、基本的にはステロイドのみの対症療法なため、長期的なステロイド使用が前提だということだと思います。
 
それが前提としてある限り、「長期に及ぶ」という条件に引っかかってしまうので、
たとえ弱いランクのステロイドであっても、眼の周りには処方しにくいのではないでしょうか。
 
しかし、当サイトで勧めているのは、食事療法とステロイド使用の併用です。
併用した場合、ステロイドはランクダウンしていき、最後には卒業できるという前提です。
 
その場合、眼の周りのステロイド使用について、そこまで恐れる必要が、はたしてあるのか?
 
そして、もう一つ考慮しなければならないのは、
アトピー児の場合、視力低下などのリスクは、ステロイドを避ければ回避できるわけではないということです。
というのは、アトピーの強いかゆみで目をつよく掻いてしまうことにより、眼球が傷つくことも少なくないからです。
 
私の子供がアレルギー性結膜炎で眼科を受診した時も、すでに掻き過ぎで結膜がぶよぶよになっていると言われたことがあります(この時点でかゆみを止めれば問題ないのですが)。
掻くという行為は眼にとっては大きなダメージなのです。
だからこそ、重症アトピー患者は白内障を起こしていないかも診察されることになっているんです。
 
つまり、
ステロイドを塗ることも、塗らないことも、リスクを伴いますが、
食事療法とステロイド使用を併用した場合は、ステロイド使用は短期間で済む可能性が高いということです。
 
そして、もっともよくないのは、
食事療法に取り組まない(原因物質を取り除かない)まま、
医師に眼圧のリスクについての説明だけ受け、不安によって薬の塗り渋りをしてしまい、症状がコントロールできず長期化すること
でしょう。
 
この場合、ステロイド塗布の長期化、かゆみによる引っ掻きの長期化という、二重のリスクにさらされることになります。
 
このような状況にいる親子さんは多いのではないかと私は感じています。
 
 
■「ストロングをぬりました」
・・・というふうに考えがまとまったのは、実は最近のことで、
SOちゃんが目の周りの症状に悩まされていた当時、私はSOちゃんママに明確なアドバイスができずにいました。
 
しかし、ひょんなことから、SOちゃんママと久しぶりに連絡を取ると、SOちゃんママが、

「ステロイドも最後に塗った日はいつの日か?くらいになってます」
 
びっくりして、眼の症状がどうやって治まったか聞いてみると、
「ブレドニンで痺れを切らし、副作用覚悟で強いステロイドをぬりつづけ、それで治った」とのこと。
 
経過としては、

リンデロンV(ストロング)

アルメタ(マイルド)

ブレドニン眼軟膏(眼の専用でほぼ効かない弱さ)

と言う感じでステロイドのレベルはランクダウンしていき、都合三か月かかって卒ステしたそうです。
もちろん、食事療法は継続しつつです。
 
ママさんのこの判断が適切だったと、断言はできません。
しかし、眼の周りだけ残った症状はひどく、すでに慢性化していたので、そのままにしておくべきでもなかったことは確かでしょう。
 
そしていま、SOちゃんの眼に特に異常はないそうです。
 
このケースを参考に、当サイトでは、
 

食事療法とステロイド使用を併用し、
他の患部の症状が十分に改善しているのに、眼の周りのアトピーが残った場合は、
食事療法を徹底したうえで、短期的に十分にかゆみが治まるレベルのステロイドを使用するのが改善の最短距離ではないか。

 
という考え方を今はしています。
 
これについては、まだ関わった例が少ないので、積極的にお勧めすることはできませんが、
 
同じ状況に苦しむお子さんは多いと思いますので、
少しでもそういう方の参考になればうれしいです。
 
 
今回でSOちゃんの記事は終了です。
 
SOちゃんママ、たくさんの学びと気付きを与えてくださり、本当にありがとうございました!
これからも陰ながら応援していますヽ(^o^)丿




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