子育て支援ブログ 漫画「らくらく子育て研究所」

2022年9月26日 月曜日

植物油はナチュラルだ、という幻想。その②

こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。

 
さて、前回、自然派スイーツでアトピーになったおひさまクッキー君の記事を書きました。
↓↓↓

軽症アトピー(8歳男児)の改善例を紹介する連載記事です。
1 自然派スイーツでアトピーに?
2 植物油はナチュラルだ、という幻想。その①
3 植物油はナチュラルだ、という幻想。その②
(以下執筆中)

 

 
この記事は、「植物油はナチュラルで体にやさしい」という漠然としたイメージを、以下の三つに分け、その実態を語ってみようというものです。
(語弊を恐れず言えば、私はこれらすべてのメッセージが、アレルギー予防や改善の観点からは、間違いであり、有害であると考えています)
↓↓↓

1 植物油は身体にやさしい
2 植物油はナチュラルだ
3 ナチュラルなものは身体にやさしい

 
今回は、前回「植物油はナチュラルだ、という幻想。その①」の続きを書きます。
 
 
■マクガバンレポートとは
アメリカというと、ディズニーとか自由の女神というイメージだけでなく、
肥満体国だとか、ジャンクフード好きとかいうイメージがありますね。
 
しかし、前回解説したように、原始的な食文化では、世界のどこでも、粗食でした。
アメリカも、20世紀の初めまでは、肥満などほぼ皆無。
病死と言えば腸チフスや結核などの伝染病によるもので、心臓病やがんなどの現代病は珍しかったのです。
 
しかし、戦後の高度経済成長により、食生活が一変。
 

 
1970年代には心臓病、脳卒中、ガンなどのいわゆる現代病が急増。
「アメリカは戦争では負けないが国民の病気で滅ぶだろう」と言われるほどでした。
 
これをなんとかしようと、政府主導で、大規模な研究調査が始まりました。
世界中の人々の、食生活と健康の関係が調べられたのです。
 
こうして1977年にまとめられた研究結果が通称『マクガバン・レポート』。
 
この内容を、ものすご~く簡単に言うと、こんな感じ。
↓↓↓

がん、心臓病、脳卒中など、アメリカ人の死因になっている病気の原因間違った食事だよ。
先進国の食生活ほど、不自然でひどい。
これは薬じゃ治らないから食生活を直した方がいいよ。

 
このレポートによって、アメリカ政府の病気に対する意識は変わり、国民の食生活を改善させるためのさまざまなガイドラインが発表されました。
 
その一つが、1997年の『ガン予防14箇条』
この8番目が、油についてのきまり。

総脂肪量:動物性脂肪を控え、植物油を使用して総エネルギーの15~30%の範囲に抑える。

(ちなみにアメリカは1971年の時点で43%でした。高っ)
 
 
■アメリカ人と植物油と日本人
さて、このような国を挙げての政策により、アメリカでは、
 
油脂の総量を控えること
動物性油脂から、植物性油脂へ切り替えること
、が薦められました。
 
ラード(豚油)から、ショートニング(主にパーム油)へ。
バター(牛乳の油)から、マーガリン、サラダ油(コーン油、菜種油など)へ。
 
このときから、精製・加工植物性油脂の大量生産が始まりました。
精製・加工植物油脂とは、工場で脱酸、脱色、脱臭などの処理を経て大量生産される食用油脂です。
 

(日清オイリオHPより)
 
そして、当時の「植物油がコレステロールを下げる」という学説リノール酸神話。後に否定される)が、この流れを推進しました。
 
↓↓↓
この指針が日本に直輸入され、日本でも、精製・加工植物油脂が大量生産、消費されるようになりました。
 
ただ、実はこの時点(1975年)では、日本の油摂取の総エネルギーに対する割合は26%ほど。
アメリカの『ガン予防14箇条』では、油摂取の総エネルギーに対する割合は30%に抑えることが目標でしたね。
つまり、当時の日本の油摂取量は、アメリカからすると既に理想的。
輸入されたガイドラインに沿うならば、増やす必要はぜんぜんなかったんです。
 
けれど当時の潮流は、
動物性脂肪・・・悪玉。動脈硬化や心臓病を引き起こす。
植物性脂肪・・・善玉。コレステロールを下げてくれる!

 
って感じで、
スーパーにも健康食品と銘打ってサラダ油が売られているし、
テレビでは植物油のコマーシャルをがんがんやっていて。
「どんどん植物油をとろう! そうすれば健康になれる!」って感じだったんですよ。
 

 
ちなみに我が実家でも、毎朝パン食で、マーガリンを塗っていました。
キッチンには透明なサラダ油が常にありました。でっかいやつが。どこの家もそうでした。
 
精製・加工植物油脂はこうして、急激に過程に普及したんです。
 

(時事メディカル 脂質(脂肪)のとりかたと生活習慣病)
 
そして、植物油を摂る食生活が推奨された結果、炒めものやフライなどがよく作られるようになり、食事そのものが欧米化し、動物性食品や動物性脂肪の摂取も増えました。
 

(一般社団法人 ファイブ・ア・デイ協会HP)
 
現在、油脂の摂取量の平均値は適性値にギリギリ収まっているし、脂肪酸の割合(動物性油脂・植物性油脂・魚の油脂など)も適性だそう。
ですが、それはあくまで平均値なので、実際には相当な個人差があることでしょう。
(そもそもこの適性値の設定は、アレルギー予防や改善という観点からは高すぎると、当サイトでは考えています)
 
私たち日本人がまず覚えておかなきゃならないのは、
このような食生活の変化こそが、まず、日本の食文化史的に言うと異常事態だということ。
私たちはつい100年ちょっと前までは、調理に油をほぼ使っていなかったんですから。
 
そしてもう一つは、私を含め、昭和生まれのお母さんたち、
 
リノール酸神話に洗脳されて育った世代は、
調理に油を使うこと自体に疑問を感じにくいうえに、
動物性油脂には抵抗感を覚え、植物性油脂には安心感を覚えてしまう
 ということなんです。
 
 
ああー、ついつい長くなって、また終わらなかった\(゜ロ\)(/ロ゜)/
すみません。もう一回だけ書きます(笑)




Top