ママに沁みる映画 その3『クレイマー、クレイマー』

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2018年10月18日 木曜日

ママに沁みる映画 その3『クレイマー、クレイマー』

こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。

 
映画って、育児のリフレッシュにぴったりですよね。
 

たまには1人で、ゆっくり映画を鑑賞したい。
子どもがいるとなかなか映画館には行けないから、レンタルか、視聴サービスで。
 
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そんなときにちょうどいい、素敵な映画ないかな?
 

あります、あります!
映画を愛する私が独断と偏見で、ママに沁みる映画を紹介してみます。
 

「子どもが出てくる、ママに沁みる映画」限定で。
自分を見つめなおしたり、育児のヒントにもなるかも?
 

今日はこちら↓↓↓
 


『クレイマー、クレイマー』 1979 アメリカ

 
■あらすじ
仕事を生きがいにしているテッド・クレイマー(ダスティン・ホフマン)。ある日、待ちわびていた大きな昇進のニュースを胸に、喜び勇んで妻と子供の元へ帰宅する。
 

しかし彼を迎えた妻のジョアンナ(メリル・ストリープ)は、決意に満ちた顔で「もうあなたを愛していない」と言い残して出て行ってしまう。
 

翌朝から、テッドと、息子ビリー、二人だけの生活が始まった。
 

それまで育児にかかわってこなかったテッドとビリーの毎日は、お互いに苛立ちや苦労の連続。食事、日常品の買い物、学校のアレコレ・・・。
しかし、いろんなことを助けあううちに、次第に2人は本物の信頼し合う親子になっていく。

 
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(↑有名な、フレンチトーストを作るシーン。これは、上達した後バージョン)
 
そんなテッドに、妻ジョアンナから連絡が。
会ってみると、ジョアンナは「ビリーを引き取って暮らしたい」とテッドに告げる。
 

納得のいかないテッドは、ジョアンナの挑戦を受けて立つ決意をする。
 

夫婦二人の、ひとり息子を賭けた裁判が始まった・・・。
 
 

■佐々木のおすすめポイント
そう、タイトルの『クレイマー、クレイマー』、原題は『Kramer vs. Kramer』。
法廷で二人が対決している、ことを表したものなんです。
 

序盤では、ジョアンナの一方的な家出から始まり、対立をふかめていく二人。
しかし、息子ビリーにいちばんいい道は何か? を考える過程で、次第に向き合い、互いを受け入れ、分かり合っていく様子が丁寧に描かれています。
 

その中で、わかるなー、という場面がたくさんあります。
 
ひとり身の時、
「ああ、この問題に関わりたくない」
「この人もうイヤ」
でサクッと退場してきた、いろんな舞台。
 

だけど子供がいると、そうはいかない!!! ことが増えてきますね。
 

だって子どもは、
どんなに目に入れても痛くないぐらい可愛いとしても、親とは別のひとりの人間なので、
子どもの幸せのかたちも、自分のそれとは微妙に重ならなかったりするわけです。
 

それを尊重しようと思ったら、ときに、「保護者として」「自分らしくない舞台」に上がらざるを得ない。
 

(私の場合、
ママ友を作る、とか。
義母の育児に抗議する、とか。
悩めるママの力になろうとサイトを作る、とかでした(笑)!)
 

そして、最初は戸惑いも多く、自分のふがいなさにため息をつきつつも、
やがていろんなことに気づいたり、学んだり、かつての自分を反省したりすることになります。
 

自分はこんなこともできるんだ、楽しめるんだ、向いてるんだと、世界が広くなったりもします。
 

子どもって、まだまだ無力な存在でありながらも、
親の、自分色だった世界に風穴を開けてくれる、自分の小ささと世界の面白さを教えてくれる、そんな存在でもあるんですよね。
 

テッドとジョアンナも、いろんなことに気がつき、いろんな変化を遂げました。
たぶんもう、元鞘には戻れない。
 

だけどきっとそれぞれが、以前より素敵な、ビリーの親になる。
三人は以前とは別の形で幸せになれる。
 

最後の二人の晴れやかな表情を見ると、そんな気がします。
 

 

そうそう、この作品を借りるときは、メイキングがついてるやつにしてくださいね。
メイキングがね、映画と同じくらい面白いんですよ・・・。




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