アレルギーの原因

2016年4月8日 金曜日

アレルギーの原因

■アレルギーの原因① リノール酸の過剰摂取
アレルギーの第一の原因は、食事によって、リノール酸という物質を摂りすぎていることと考えられます。
リノール酸とは、植物油に多く含まれる物質です。
 
植物油・・・そう、ごま油とか、なたね油とか、サラダ油とかですね。
 
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「え? 毎日使ってる食用油が、アレルギーの原因? そんなワケ・・・」とお思いですか?
まあ、お聴きくださいませ。
 
かつて、植物油は、コレステロールを下げるとうたわれ、摂取が推奨されました。
そして、近年の食生活の変化(食の欧米化や、加工品の増加など)の影響もあり、日本人の植物油の摂取量は激増しました。
 
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(農林水産省HPより転載)
 
しかし今では、コレステロールを下げるという研究結果が誤りであったことや、リノール酸の過剰摂取がアレルギーをはじめとしたいろいろな現代病にかかわっていることが判明しています。
 
このリノール酸は、全身の免疫をつかさどる、マスト細胞という細胞の中で、炎症物質に変化します。
この炎症物質は、適度にあれば、異物や敵と戦い、体を守ってくれます。
 
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しかし、リノール酸を摂りすぎている現代人の体の中では、この炎症物質が出過ぎてしまっています。
その結果、さまざまなアレルギー症状を引き起こしていると考えられます。
 
 
■アレルギーの原因② タンパク質の過剰摂取
近年、植物油の摂取量の激増とともに、ちくさん物(卵、肉、乳製品)の摂取も激増しました。
これらは通常、良質なたんぱく質とされます。
 
しかし、リノール酸とともに過剰に摂取すると、身体の負担となる場合があるようです。
その場合、アレルギーが悪化する要因となる可能性があります。
 
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■アレルギーの原因③ 善玉の油の不足
さて、マスト細胞で免疫の働きにかかわっている脂肪酸は、リノール酸だけではありません。
 
リノール酸は、外敵や遺物に対する、防衛や攻撃(炎症反応)を担当する脂肪酸。
それに対して、そのリノール酸をしずめる(抗炎症反応)はたらきをもつ、脂肪酸が存在します。
 
これが善玉の油(α-リノレン酸、DHA、EPA)です。
 
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α-リノレン酸はしそ油やあまに油に、DHA、EPAは魚に豊富に含まれています。
 
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体内における、この二つの脂肪酸のバランスは、よくシーソーにたとえられます。
このシーソーのバランスがとれていると、必要以上の炎症反応(アレルギー)は起こりにくくなります。
 
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しかし、多くの現代人のシーソーは、リノール酸に大きく傾いています。
その結果、「アレルギーのスイッチ」が押されてしまっている状態だと考えられます。
 
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つまり、アレルギーの発症には、大まかにいうと、
「食の西洋化、近代化によって、体の免疫にかかわる栄養のバランスが崩れてしまったこと」が、大きく影響していると考えられるのです。
 
ですから、アレルギーを改善するためには、まず、毎日の献立を見直してみることが大切なのです。
 

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