ママに沁みる映画 その5『奇跡の人』

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2018年11月20日 火曜日

ママに沁みる映画 その5『奇跡の人』

こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
 
映画って、育児のリフレッシュにぴったりですよね。
 

たまには1人で、ゆっくり映画を鑑賞したい。
子どもがいるとなかなか映画館には行けないから、レンタルか、視聴サービスで。
 
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そんなときにちょうどいい、素敵な映画ないかな?
 

あります、あります!
映画を愛する私が独断と偏見で、ママに沁みる映画を紹介してみます。
 

「子どもが出てくる、ママに沁みる映画」限定で。
自分を見つめなおしたり、育児のヒントにもなるかも?
 

今日はこちら↓↓↓
 

 
『奇跡の人』
1962 アメリカ 監督:アーサー・ペン

 
■あらすじ 
一歳の時にかかった熱病の後遺症で、視力と聴力を失い、その結果、口もきけなくなってしまった少女、ヘレン(パティ・ドゥーク)。
 
ヘレンの家族は、そんな彼女を憐れみ、なんでもゆるしていたため、ヘレンは本能的な欲望のままに行動し、まるで野獣のように生活していた。
 
ヘレンが七歳になった時、両親は学校を探したが、彼女を受け入れてくれるところはなかった。
 
やがて、ある女性家庭教師が、ヘレンの教育のためにケラー家に赴くことになる。自身も盲目を克服した女教師アニー・サリヴァン(アン・バンクロフト)だった。
 
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野獣のようなヘレンと、文明を教えようとするサリバンの、熾烈な戦いが始まる・・・。

 
 
■佐々木のおすすめポイント
わかってます、わかってますよ、
 
「白黒映画かあ・・・古典ものって退屈そうだし・・・ちょっとなあ」
って、思ってるんでしょ?
 
まあ、騙されたと思って見てみてくださいよ。
10分もすれば、あなたは、これが自分が生まれる前に作られた作品だってことも、白黒映画だってこともすっかり忘れて、夢中になっていますから。
 

さて、この映画については、よく、まずこんなこと↓↓↓が言われます、
 
「『奇跡の人』っていうのはヘレンじゃなくて、サリバン先生のことなんだよ」
 
実は、この映画の原題は『A miracle waker』。
(日本語にするとさしづめ『必殺仕事人』?)
 
・・・そう、教師としてのサリバン先生を指したタイトルなんです。
 
「ヘレンは、もちろんすごい。
けれど、ヘレンの偉業は、サリバン先生がいなければ成し遂げられなかった」
 
ということが、よく言われるわけです。
 
そんな話になると、私はさらにこう思います、
 
「ヘレンは、もちろんすごい。
そして、ヘレンを目覚めさせ、教育しつづけたサリバン先生もすごい。
 
けれど、その前に、ケイトが求めなければ、サリバン先生はやってこなかった
 
ケイトは、ヘレンのお母さん。
愛情深く、信心深く、慎み深い女性。
 
この物語を動かし始めるのはケイトです。
彼女は、父親や叔母にも邪険にされ、もてあまされた、野獣のようなヘレンを抱きしめて言います、
 
「この子の本質はこの子の奥底で眠っている、
このままだとこの子はどんどん遠くへ行ってしまう、
 
お願い、誰か助けて、本当のこの子を呼び戻して!」
 
その声に応じて現れたのがサリバン先生なんです。
この物語を支えるのはケイトのヘレンへの無償の愛なんです。
(だって、サリバン先生は「ヘレンを愛してない。私の子じゃないし」って、はっきり言ってますから。最後に変化するけど。)
 
『奇跡の人』にも、上記の三人以外にも、物語を底ざさえする人がたくさん出てきます、
サリバン先生を雇い続けるだけの経済力を持った、ヘレンのお父さん、
サリバン先生の教育の「動機」となった弟のピーター、
サリバン先生の味方でい続ける、盲学校の校長先生・・・
 
世の中には、いろんな偉人がいて、輝かしい偉業がたくさんありますが、
 
それはきっと、ひとりの人間によって急に成し遂げられるわけじゃなくて、
それを支えるいろんな人たちが、ピラミッドの石みたいに支え合って、物語を紡いでいくんだと思います。
 
わたしたちもそう、
偉人には、なかなかなれるものじゃない。
 
けれど、自分の分をわきまえ、自分にしかできないことを、精いっぱいやり遂げられたら、
いつか、大きな物語の、小さくてもかけがえのない一つのピースになることは、できるかもしれません。
 
 
■大好きなセリフ
ヘレンの家族は、憐みから、ヘレンを甘やかしてしまいます。
サリバン先生は、ヘレンをそんな家族から隔離し、自分と二人だけで生活させます。
生活のすべてを自分に頼らせることで、ヘレンを人間らしくしつけ、徹底的に教育しようとする先生。
 
ヘレンは、先生に従うようになり、指文字を覚え、真似をするようになります、
しかし「モノには名前がある」「世界には言葉というツールがある」ことには気づくことができません。
 
この共同生活には期限があって、母親のケイトがヘレンを待ちわびています。
ヘレンの認識が目覚めないまま、また甘やかされては、元の木阿弥。焦る先生。
 
そのときの先生の台詞、
ヘレンに届いていないと知りつつ、ヘレンの耳元でこんなことを訴えます、
 
「この世のすべては一瞬で消え去ってしまう、
 
だけど私たちには言葉がある。
だから感じたことや知識を分け合える。
 
そうすれば5000年前の光だって見ることができるわ。
だから誰だって、暗闇に生きてはいないのよ。
 
言葉さえわかれば、あなたに世界をあげられるのに!」

 
ここが一番好き。
 
ヘレンは七歳まで、まるでもぐらのように、暗闇を手探りで歩いてきました。
 
サリバン先生の教育によって言葉を得た後は、訓練によって、手話、筆記、発話をこなすようになり、やがて、皆さんもご存知のように、世界を股にかけて、マイノリティのための講演活動をするまでになります。
 
そして死後も、多くの人の希望の光として輝き続けるヘレン。
 
そう、言葉にはすごい力があるんです。
私たちは言葉で、世界を知り、世界をつくり、世界を変えることができるんです。
 
だから、使い方を間違っちゃいけない。怖い世界を作っちゃいけない。
誰かの幸せの光をともすために、世の中がより良くなることを願って、使っていきたいですね。
 




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