脱ステに挫折した結果、ステロイドをやめられた話 (重症アトピー改善例 SOちゃん 一歳男子)

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2020年11月9日 月曜日

脱ステに挫折した結果、ステロイドをやめられた話 (重症アトピー改善例 SOちゃん 一歳男子)


こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。

 
今日は重症アトピーの改善例を紹介します。
 

重症アトピーの改善例を紹介する連載記事です。
1 脱ステに挫折した結果、ステロイドをやめられた話
2 アトピーの原因の探し方

3 ステロイドなしの食事療法は効きにくい。

 


 

 
患者は、当時一歳半だったSOちゃん。
脱ステの専門家の指示のもと、10ヵ月に及ぶ脱ステ中でした。
 
しかし、10か月たってもよくならず、beforeの写真のような状態にまでなってしまって悩むなかで、私の漫画を見つけられ、サイトにメッセージをくださいました。
 
私はステロイドを併用しての食事療法の重要性を説明し、
ママさんはそれを受け入れてくださり、ステロイド使用と食事療法を併用しての、実験と観察の日々が始まりました。
 
そして一年後が、afterの写真のSOちゃん。
 
ステロイド使っているからきれいなんだろうって?
いいえ、SOちゃんはもう、ステロイドの定期使用を卒業したんです。
 
じゃあ、さぞひどいリバウンドを乗り越えたんだろうって?
いいえ、リバウンドは起こっていません。
 
適切な食事療法とステロイド使用とを併用した場合、
ステロイドは必要なくなったときにやめればいいだけで、リバウンドは起こらないんです。
 
そのわけについては、こちらをどうぞ。
↓↓↓
過去記事「脱ステロイドには反対です」
(食事療法におけるステロイドの重要性についてなど、解説しています)
 
 

■リバウンドを乗り越えろ、には説得力がない
脱ステ派は言います、
「絶対にステロイドはだめ、
つらいリバウンドを乗り越えればきれいな肌になれる、だから頑張ろう」
 
しかし、脱ステロイドというスタンスの最大の問題はデータが少ないことです。
 
SOちゃんママは、脱ステの専門医にかかっていたし、
そこで紹介される、大きな脱ステのグループに所属し、会合にも出ていました。
 
私は、とても興味があったので、
ママが知る範囲でどのぐらいのアトピー患者が脱ステ出て治っているのか、また、治っていないのか、聞いてみました。
 
ママさんの答えはこうでした。
 

脱ステで満足な結果が出ている方は友人で2.3人
脱ステのグループのファシリテーターの方など数名、が私の知っている範囲です。
 
(中略)
 
そこのスタッフさん、4名くらいは、うちの子はこんな感じで治りました、と写真付きで治った経過など伝えてくれました。
 
どれくらいの割合で成功しているかというのは、分母も曖昧なのでわかりません。
 
脱ステの病院の待合で、話しかけてくれた人が、うちの子も4ヶ月で治ったよー、とか話しかけてくれますが、治ってない数はわかりません。

 
患者が、脱ステの改善率のデータを知らされないまま、「ステロイドをやめなきゃ未来はない」というイメージだけで脱ステに挑む、
このことが、脱ステの最大の問題点だと私は思います。
 
そもそも、脱ステ派に、改善率などのデータの提示は期待できません。
なぜなら、脱ステという行動は、基本的に、現代医療、特に皮膚科への不信感から起こっているのであり、医療現場からドロップアウトした形で行われるからです。
 
脱ステ専門医の先生は、ある程度、データを把握しているかもしれませんが、
SOちゃんママのように、脱ステがうまくいかず、脱ステの病院からもドロップアウトするケースの行く先まで、先生は把握されているでしょうか?
 
さらに、実際は、脱ステは個人的な判断で行われることが多く、それがうまくいかないケースは、誰にもカウントしてもらえません。
 
当サイトには、その両方の方が、ちょくちょく来ます。
そして、そういう方にはステロイドを併用した食事療法を勧めますが・・・、そこでも壁を感じます。
 
 
■ステロイドは絶対ダメ、は成功者の言葉
脱ステロイドというスタンスの、第二の問題点は、ステロイドを諸悪の根源として洗脳してしまうことです。
 
確かに、脱ステによって改善に向かう方もいるでしょう。
しかし、あくまでいいたいのは、それはやはり個人的な体験であり、万人に当てはまるわけではないということです。
 
脱ステがうまくいかなくて、当サイトに来る方は言います、
「このままじゃダメだと思っている、食事療法をやってみたい」
 
しかし、
「食事療法はステロイド使用が前提です」
とお話しすると、たいてい、すっ・・・といなくなってしまいます。
 
「ステロイドは悪だ」という脱ステロイド派の言葉は、とても強く、
患者さんは、こちらがどんなに言葉を尽くしてステロイドの必要性を説明しても、一度深いところに植えつけれた強い拒否感、罪悪感から逃れることができません。
 
患者が愛する我が子ならば、ママの不安はなおさらです。
 
けれどこちらも、折れるわけにはいかないんです。
永田良隆先生の食事療法はステロイド使用が前提。
ステロイド使用なしでの食事療法を許して、「永田先生の食事療法がきかなかった」という誤解を生むことはできないからです。
 
「現代医療はもはや信じられない、
脱ステもうまくいかない、
佐々木って人もわかってくれない・・・」
全身をかきむしる子供を抱いてあのママさんはどこに行くんだろう?
 
その背中を見るのは毎回、とてもつらいです。
 
 
このような悲劇が起こってしまうのは、脱ステに関して、ほぼ成功者のみが発信しているからでしょう。
 
リバウンドを乗り越えての寛解という経験は、とても強烈なものであり、
その必要性を世に伝えたいという気持ちが発信力になることは想像できます。
 
一方、うまくいかなかった人たちは、自分を責めがち。
まだまだ我慢が足りないんだって、ひどい状態の自分を追い込んでしまいがち。
だから、発信どころじゃないんですよね。
 
でも、ご自分を責める必要はないのですよ、
あなたはもう十分すぎるほど頑張っているんですから。
 
そして、脱ステはアトピー改善に至る唯一の道ではないのですから。

ステロイドを使ったからこそステロイドを卒業できた方がたくさんいるんですよ。
 
そのことを示すには、やはり脱ステに挫折した人がもっと発信すべきであって、
こうして、写真と体験談を提供してくださったSOちゃんママさんはじめ、たくさんの改善者さんたちに、心から感謝しています。




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