最強のステロイドが効かなくなったら?

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2022年8月16日 火曜日

最強のステロイドが効かなくなったら?

こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。

 
さて、数日前に、読者の方から質問を頂きました。
ステロイド使用に対して不安を感じていらっしゃる方とお見受けしました。
 

 
同じように感じてらっしゃる方の参考になるかもしれないので、そのやり取りをそのまま転載してみます。
緑が佐々木、黄色が質問者のエイトさん(仮名)です。
 
エイトさん、掲載許可ありがとうございましたヽ(^o^)丿
 

大人のアトピーで一番強いステロイドを使っていたが、それが効かなくなり、やむなく脱ステロイドに踏み切った方をよくネットでお見掛けします。
 
その場合、
❶佐々木さんでしたらどのような治療方針になるのでしょうか。

 

当サイトや私の本でご紹介している食事療法は、永田良隆先生というお医者さんの本をもとにしています。
なので詳しくは先生の本を一読なさることをお勧めいたします。
 

 
先生の食事療法の基本は食事療法とステロイド使用の併用です。
ステロイドで外部から治癒を促しながら、食事療法で内部の炎症を鎮めるという方法です。
どちらが欠けてもうまくききませんので、必ず併用する必要があります。
 
一番強いステロイドが効かなくなり、脱ステに踏み切るという例はよくあるようです。
その上で脱ステに踏み切り、脱ステも立ち行かなくなって当サイトに相談に来た方もたくさんおられます。
 
そう言う方はよく聞くと、食事療法と脱ステを併用していません。
また、併用していても、たとえば玄米療法などの別の食事療法をしていたり、
また、永田先生の食事療法をしていても、自分は米は大丈夫だと思い込むなど、自分ルールで実践されています。
 
そういう場合は、ステロイド使用と、基本的な食事療法を実践しつつ、一週間ほどの食事の写真と、それを口にした後のアトピーの症状のデータを合わせて送っていただきます。
 
すると、食事と症状の相関関係がつかめてきます。例えば米は大丈夫だと思っていたけれど、パスタを食べた後だけ痒みがない、など。その上で除去してみるべき食材を考えていただいたり、指摘したりします。
 
それは例えば米であったり納豆であったり、しそジュースであったり、さまざまです。
 
原因となっている食材が適切に除去されると、ステロイドで症状は抑えられます。
それまで効かなくなっていたステロイドが急にきくようになるという瞬間が来ます。
(これは花粉症の薬などでも同じことが起こります。食事療法を実践すると、以前は処方薬でも効かなかったのが、市販薬でも大丈夫になり、いずれいらなくなる、という報告が多いです)
 
ですからお答えとしては、
まず、それまでの、一番強いステロイドがきかなくなるに至る過程が適切ではなかったと推察します。
 
しかし、それは取り返しがつきます。
適切な強さのステロイドを使用をしながら、食事療法において、地道な観察、考察、実験を繰り返すことがなにより大切です。

 

また、ステロイドの強弱は、どう使用すべきなのか、どうお考えなのでしょうか。

 

お医者様のご指示に従うべきと考えます。

 

また、色素沈着は細胞の入れ替わりで年数を重ね消えていいますがステロイドで色素がぬけてしまい、一生なおらない人をおみかけします。
 
❷それでも他に炎症があった場合、
ステロイド使用を推奨される側である佐々木さんは
そのような方が訪ねてこられたらどのようなアドバイスをされるのでしょうか?

 

前回の質問の答えとかぶりますが、
適切な食事療法と適切な強さのステロイド使用を併用していた場合、ステロイドが強くなっていくということは考えにくいですし、どんどんステロイドが強くなりストロンゲストのステロイドを使い続ける(そして色素が抜ける)という事態にも発展しません。
 
通常、ステロイドはランクダウンし、最終的にはいらなくなるか、食が乱れたときに使う程度に落ち着きます。
 
永田先生をはじめ、当サイトは、ステロイド推奨というよりも、ステロイドをやめるためにはステロイド使用をした方が早いという立場でおります。それを脱ステではなく卒ステと呼んでいます。
 
ですからそのような方が相談に来たとしたら、今までどのような取り組みをなさっていたか詳しくお聞きします。
アドバイスを求めてこられたら、適切と思われる方法をお教えします。
また、必ず永田先生の本を読んでいただいています。
 
それで納得されたら、食事療法とステロイド使用の併用をされたらよいと思います。
最終的にはその方がお決めになったらいいと思います。

 

❸佐々木さんがお考えのステロイド使用は、お医者さんがいうような使用回数、頻度と同じなのか?
それとも、「かゆい時のみ」なのか?
+「赤い炎症がある時も」なのか?という個人判断に任せるのか?

 

お医者様のご指示に従うべきだと考えます。
 
基本的には、夜中ゆっくり眠れる程度にかゆみを抑えてくれることが大切です。
アトピーが最も治癒するのは夜だからです。
 
たまに、患者さんから、毎日塗るように指示されているが塗り忘れてしまった、どうしようというようなご相談を受けますが、そんなときは、塗り忘れる程度のかゆみなら大丈夫ですよ、とお答えしています。
 
また、私の本の監修をしてくれた伊藤龍一さんは、もと重症のアトピーの方ですが、
「かゆみがなくても、患部を見て、塗ったらもっとよくなると思われるなら、ぬるべき」と言っています。

 
●追記:
最後の質問の答えについて、伊藤龍一さんに確認したところ、
「かゆみがなくても、患部を見て、塗ったらもっとよくなると思われるなら、ぬるべき」であることに加えて、
 
「最強のステロイドを何年もの間、全身のあらゆるところに塗ったが、特に弊害は無かった。
 ステロイドの強さ・塗る頻度については、あまり神経質にならなくても良い」とのことでした。
 
また、伊藤龍一さんは、「色素がぬけたのは、ステロイドが原因ではなく、皮膚組織が壊れるほど掻きむしったことや、その繰り返しなどによるもの」という考えをお持ちです。
 
 
お医者さんの指示のままにステロイドを使用し、レベルがどんどん強くなり、ついには最強レベルのステロイドも効かなくなるという事態は、とても恐ろしいものだと思います。
 
ただ、それはステロイドのせいではありません。
そもそも、ステロイドはアトピーの原因を取り除く薬ではありません。
 
アトピーの真の原因は日々の食べ物と生活にあります。
そこにアプローチしようとするとき、ステロイドはこの上なくつよい味方となってくれます。
 
身体の声を聴きながらの食事療法とステロイドの併用が、ステロイド卒業の最短距離です。
そのことを地道にお伝えしていこうと当サイトは考えています。




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