子どものアトピー、完治を焦らずに(Aちゃん(12歳 女児) Bくん(9歳 男児))

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子どものアトピー、完治を焦らずに(Aちゃん(12歳 女児) Bくん(9歳 男児))

こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。

 
前回に引き続き、そろって重症アトピーが改善したAちゃんとBくんの姉弟についての記事です。
 

重症アトピーの改善例を紹介する連載記事です。
1 重症アトピーの改善例
2 マクロビでアトピーは治るか
3 子どものアトピー、完治を焦らずに
4 アトピーが教えてくれたこと

 
●Aちゃんの改善写真

 

 
●Bくんの改善写真

 

 
 
ふたりの改善は、一直線に成功したわけではありませんでした。
 
お母さんの言葉を拝借すると、「良くなって来たと思ったら、悪化したりしてを繰り返し」、
お母さんのお気持ちも、「安心と不安が代わる代わるにやってくるといった感じ」だったそうです。
 
とてもよくわかります。
私も、長男の喘息と、長女のアトピーを、食事療法で一緒に改善させようと頑張っていた時期は、ちょっとの症状の変化に、まさに一喜一憂し、心を揺さぶられていましたから。
 
そして、竹内姉弟のケースでは、とくにお母さんを悩ませたのは、おねえちゃん、Aちゃんの行動でした。
以下、お母さんとの当時のやり取りから抜粋します。
(黄色い枠がお母さん、緑が佐々木です)
 

最近の悩みは、小6の娘に、膝裏やひじ裏にアトピーが出てきているにも関わらず、お友達付き合いで駄菓子屋に行ってはいかがわしい!?お菓子を買い食いしていることです。
本人には危機感があまりなくて、またお母さんが何とかしてくれるくらいにしか思っていないようです。
 

 
今まで、給食もやめてお弁当を作って体調管理している私としては、どうしたものかと思ってしまいます。
調子のよいときは肌も綺麗だったので、少し助言するくらいで、おやつは本人に任せていましたが、この頃は皮膚が赤く分厚くなってきたので、本気で取り組まないなら手助けしないよ。と真剣に言っています。
 
子どもにとって、体に良くないとされるおやつって、その時期は食べてみたくてしょうがない魅惑的な食べ物なんでしょうね。
 
ただアトピーっ子の親としては悩みます。
今までも話して聞かせてきたので、市販のおやつやジュースの害は知りすぎるくらい分かっているはずなのですが・・・。
 
(中略)
 
佐々木さんならこの問題にどう対処されますか??

 

難しい問題ですが、うーん、私なら、一度ゆっくり話し合うかな。
責めモードにせずに。あなたはどうしたいの、と聞いてみたいかな。
 
っていうのは、実は同じようなケースが、以前ありまして。
 
ママさんは、お嬢さんのアトピーを治したいけど、協力的でない。
どうしたら娘をやる気にさせられますか、と聞かれたんですが、
 
私の師匠的存在である伊藤龍一さん(生まれつきアトピーで、今は完治状態)が、
「お嬢さんは別に完治したくないかも。
生まれつきのアトピー患者にとって、アトピーであることは普通のことだから、
かゆみがある状態もそんなにつらいものではないです」って言って。
 
お嬢さんに聞いてみたら、ほんとに、そんな感じだったんですね。
それで結局、治療は現時点ではしない、という方向になりました。
本人が必要を感じていなければ、どうしようもないですからね。
 
じつはこういうこと、けっこうあります。
ある程度のひどい状態から脱すれば、完治まで行かなくてもいいというお子さん、けっこう多いんですよ。
 
その辺をお嬢さんにヒアリングしてみたらどうでしょうか。

 
アトピー患者が家族のひとりで、もう一人が食事療法をサポートする場合、2人の間で、このような話し合いは、とても大切だとわたしは考えています。
そうしなければ、ふたりの認識にずれがある場合、いらぬいさかいが起こってしまうからです。
 

 
私も、以前は、アトピーはとにかく完治させるべきだと思っていたようなところがありました。
しかし、いろいろな患者さんたちと関わる中で、完治にこだわる必要はないんだとわかってきたのです。
 
アトピーの人にとって、ゴールは、完治することそのものではないんですよね。
アトピーが改善することで、自分のやりたいことができるようになる、それこそが大切なんです。
 

(写真は借り物でイメージです)
 
その改善の目標の程度は、患者が自分で決めるべきです。
サポート役の人間は、その決断を尊重すべきです。
 
竹内さんのおねえちゃんの、六年生という年代は、もう自分の言動に責任をもてる年代だと思い、そのようにアドバイスをさせていただきました。
 
また、こうも書きました、

いつか、自分で治したくなる日が来たときに万全のサポート体制をとりましょう!
それまである程度のコントロールをし、子どもに、食事という原因と症状との因果関係を実感させておく。
これはものすごく大切なことです。
 
そして、いま完治しようと、大人になってからになろうと、長患いをした分治りにくくなる、というようなことはありません。
むしろ、大人の方が、自分の微細な身体感覚を頼りにできるので改善の手掛かりが多いです。

 

そして後日、
お母さんから久しぶりにいただいたメールには、ふたりがよくなった報告とともに、こうありました。
 

上の子は足のひざ裏のかゆみや色素沈着が多少あったりと、全てが完璧にとはいっていませんが、
 
中学で部活に打ち込んだり、勉強したり普通にやりたいことをやりたいだけしていますし、生活に支障をきたしていないのでOKとしようと思っています。

 
Aちゃん、よかったね!
お母さんのスタンスも、素晴らしいと思います!


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