おもちを噛めない子が増えている?(かも)

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2018年11月29日 木曜日

おもちを噛めない子が増えている?(かも)

こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。

 
先日、ちょっとびっくりしたことが!
 

先日、長男(小2)と一緒に行った、町内のお餅つき大会でのこと。
 
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会場で、長男のお友達家族にお会いしたので、お餅を受け取って、同じテーブルに着きました。
 

しかし、お友達A君とその弟君、五分もせずに席を立ち、遊具のある広場の方へダッシュ。
おもち、ほとんど食べてない・・・。
 

「A君たち、お昼食べてきたの?」と聞くと、
 

ママさんが、
 

「違うのよ~、
うちの子たち、お餅、好きじゃないの。
味がしないからって。
 

あんことかだけ食べたら、後はつまんないって残しちゃうんだよね」
 

「えぇえぇえー!」
 
 

■あんこもちの、ふたつの甘み
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さて、お餅つき大会で食べるおもち料理には、二つの甘みがあります。
たとえば、定番のあんこもち。
 

まず、あんこに含まれる、砂糖の甘み
これは、つよい甘みで、あんこを舌に乗せればたちまち感じることができます。
 

Aくん兄弟はこれを好んで、パクパク食べたわけです。
 

もう一つは、
おもちの成分であるデンプンが、唾液に含まれるアミラーゼという消化酵素によって分解され、糖に変換された甘み
 

これは、おもちを舌に乗せても感じることはできません。
おもちを噛んで、噛んで、でんぷんとアミラーゼをよーくまぜあわせないと、感じることができないんです。
しかも、砂糖に比べると、じんわりした甘み。
 

Aくん兄弟はこれを感じることができなかった。
 

なぜか?
それは、十分に噛んでいないからです。
 

おそらく、いつも、そんなに噛まなくても食べられるものばかりを食べているため、
口に入れた瞬間の味がすべてだととらえるようになり、
「でんぷんは口の中で味が変化する」ことなど、経験として知らないのでしょう。
 

しかし、この問題は「お餅がおいしく感じられない」ことだけではないんです、
 

というのは、
でんぷんが甘くなるほど噛むことは、スムーズな消化の第一歩だからです。
 
 

■消化とアレルギー
何度も繰り返していることですが、アレルギーのもっとも大きな原因は、食事です。
つまり、何を食べるか、ということ。
(詳しくは過去記事「アレルギーの原因」をどうぞ)
 

そして、次に大切なのは、食事の方法です。
つまり、どう食べるか、ということ。
 

それについて解説したマンガ↓ ↓ ↓
 
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(拙著『アトピーが消えちゃった! マンガで分かる体質改善』より)
 

つまり、
消化の負担の大きい食べ物(ここではとくにタンパク質)を、
消化に負担をかけるような食べ方で食べていると、アレルギーを発症しやすいのです。
 
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例えばこんな食事だと、ろくに噛まずに食べられちゃいますよね。
 

しかし、
「はやく食べられる(飲み込める)」ことは、「消化がいい」ということではありません。
やわらかいドリアのお米に含まれるたんぱく質だって、そのまま飲み下されれば、消化不良の原因になりえます。
 

アトピーの人には大食い、早食いが多いとはよく言われることですが、それは当然なわけですね。
 

ですから、
アレルギーの予防や改善のためには、「良く噛む」習慣をつけることはとても大切。
 

そして、「良く噛む習慣」には、それ以外にも、
食べすぎを抑え、脳の働きを活発にし、虫歯を予防するなど、さまざまな健康効果があるのです。
お子さんに「よく噛む習慣」をつけさせない手はありません。
 
 

■噛む習慣をつけるには
話は分かった。
じゃあどんなものを食べさせればいいの?

 

するめは臭いから嫌なんだけど。
 
大丈夫です!
するめを食べさせなくても、普通の食事で噛む習慣をつけることはできます。
 

気を付けることは、
出来るだけ旬の素材を、食感を残した調理で、食卓に出していくこと。

(できれば「まごわやさしい」食材をそろえることを心がけるとよいでしょう。)
 
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シャキシャキ、ギュムギュム、コリコリ、もぐもぐ・・・

 

そんな音を、それぞれの口から聞きながら、食事をするイメージ。
 

それから、パンはバゲットをお勧めします。
バゲットを半分で作ったサンドイッチが全部食べられるようになったら、かなり噛む力がきたわったとみていいでしょう。
 

そんな食生活をしている息子は、
お餅つき大会では毎年、最後まで座ってまったり食べておりますよ~。
 
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(↑ おかわり。笑)




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