佐々木が最近読んだ本を紹介してみる(202304-05)
私は、読む本のジャンルのローテーション(と目的)を次のように決めている。
このように決めておくと、視野狭窄に陥らない気がするし、選ぶのがとても楽しい。
(そして積読が溜まっていく・・・)
●名作とか傑作(癒し)
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●実用書(自分のQOLを上げるため)
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●学術書やルポタージュ(世界を知る為)
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●キャー読みたーいってやつ(押し活)
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●また、名作とか傑作。以後ループ。
では直近のナンバーをご紹介します。
どれもとっても面白かった。
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●名作枠
『バスカヴィル家の犬』【新訳版】 シャーロック・ホームズ・シリーズ (創元推理文庫)アーサー・コナン・ドイル 東京創元社 (2013/2/28)
古畑任三郎シリーズの『古畑中学生』で、中学生の古畑さんがものすごく押していたので読んでみた。
構成が王道で、緻密で、骨太で、物語世界に入り込んで楽しんだ。
そしてついもう一つの長編『恐怖の谷』も読んでしまった。
名作というのは、いわゆる「ヒューマン・ピーク・パフォーマンス」の産物だと思う。
だから、小説を楽しむと同時に、「こんなものを書ける人間という生き物はすごい」みたいな、厳粛な喜びを感じることができ、なんというか根源的に癒されるのだ。
●実用書枠
『ぼくたちは習慣で、できている。』[増補版] (ちくま文庫)佐々木典士 筑摩書房 (2022/1/8)
強い意志なんて言うものがいかに当てにならないか、よくわかった。
やり方を変えて、それに慣れて、その恩恵を実感すれば生活は変えられるということだ。
この本を読んで、わたしは二つのことを習慣化した。
一つは飲酒頻度。
飲み過ぎだと思いつつ、毎日飲んでいる状態(と言っても500ミリのビールだけど)から、一日おきの状態にした。
最初の一週間は誘惑との戦い状態だったけど、頭がすっきりした状態であれこれはかどることを実感すると、飲まない日は飲まない日で楽しめるようになった。
今はさらに三日に一回にしようかと考え中。
もう一つは家の掃除を完全に規則化・タスク化したこと。
一カ月たつけど、いまのところ家はかつてなくきれいだし、「掃除しなきゃ、面倒くさいなあ」というストレスからも解放されている。
●学術書枠
『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』 ハンス・ロスリング他 日経BP (2019/1/11)
私たちが、どれだけ先入観や偏見や本能的な認知のゆがみを通して世界を見ているか、ということに気づかされる本。
私たちは世界を、実際よりも悪く、恐ろしく、危険に満ちたものとしてとらえ、悲観的に考える傾向があるらしい。
それは、昔、原始的な危険な環境で、危険を大げさに察知して動くことは命を守ることにつながった事の名残であるらしい。
けれど、いまそれをフル稼働させて悲観的になる必要はない。
悲観的になりすぎてしまうと、個人的にも社会的にも、神経症的な状態になってしまい、本来必要のなかった不和や自滅や争いを生んでしまうからだ。
そして、それはあたかも、遠い昔に命をつないでくれた油と砂糖を、今でも最もおいしいと感じてしまい、大量摂取して健康を損なってしまう現在の状況に、すごく似ていると感じた。
この飛躍的に安全になった現在の社会で、そういう「本来必要のなくなった不健全な状態」をどうやって回避したらいいか、という方策が詰まった本。
これは、小さな命を抱えたお母さんの、ステロイドに対しての過度の恐怖に対応するときにおいても、応用できるなあと思い、嬉しくなってしまった。
●押し活枠
『NHK2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」THE MAKING』(TVガイドMOOK)東京ニュース通信社 (2023/4/3)
すばらしいドラマだったので、いずれ買うつもりだったんだけど、先日主人が「いろいろお疲れ」と言ってプレゼントしてくれた!
キャー!
ありがとう!
ってことで、これから読むのですヽ(^o^)丿