給食の献立と油。

給食の献立と油。

■長男の給食が始まった。
わが家の長男が就学して、早いもので、もうひとつき。
 
さて、長男の喘息を、油抜きの和食で治した私。
なので、小学校の給食について、ちょっと心配してました。
サイトの読者の方たちから、アレルギーの大敵である油ものがかなり出ると聞いていたので。
 
しかし、もらった献立表を見ると、その心配をよそに、
 
タケノコご飯 新じゃがそぼろ煮 けんちん汁とか、
 
グリンピースごはん 手作りさつま揚げ 胡麻和え 若竹汁とか。
 
おや? いい感じ。
献立としてのバランスもいいと思うし、おいしそう。
 
ただ、「うーん、やっぱり」と思ったのは、必ず油が使われていること。
それも、必ず、あえて油を使っている感があること。
 
例えば、こういう、焼き魚定食的な献立は、まずありえない。
 
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それは、なんでかっていうと・・・。
 
 
■油は大匙1と半分弱。
学校給食の栄養量は、文部科学省によってきめられています。
 
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一年生だと、給食一回分のエネルギーは590キロカロリー。
で、脂肪は、学校給食による摂取エネルギー全体の25%~30%
 
脂肪の量を、全体のカロリーの30%で計算すると、177キロカロリー
サラダ油で計算すると、19gぐらい。つまり大匙1と半分弱
そのくらいの量の油を、一回の給食に使うべし、とされているわけです。
(ちなみにこれは一年生の量。6年生となると820カロリーの献立に。)
 
確かに、少なくともそのぐらいの油が、毎回の献立に使われている気がします。
 
で、アレルギー予防という観点からすると、この基準が、すでに油の取りすぎであるようなのです。
 
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(拙著『アトピーが消えちゃった! マンガでわかる体質改善』より)
 
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(拙著『花粉症が治ったよ! マンガでわかる体質改善』より)
 
日本人の油の摂りすぎに警鐘を鳴らす日本脂質栄養学会の基準を参考にすると、リノール酸の一日の理想的な摂取量は、一日6グラム以下。
サラダ油に換算すると、大匙一杯以内
 
一回の給食で取る油は大匙一杯と半分弱。
ですから、一度の給食で、一日の油の理想的な摂取量を上回ることになります。
 
さらに、リノール酸は油だけでなく、ほとんどすべての食材に含まれていることを考え合わせると、給食全体のリノール酸摂取量は、もっと大きくなるでしょう。

 
 
■油、使いすぎはOK?
しかも、毎日の給食において、油の「摂取エネルギー全体の25%~30%」という量が守られているわけではありません。
 
たとえば、給食にはよく揚げ物が出ますが、揚げ物って、大匙2杯程度の油じゃできませんよね。
少なくとも5杯ぐらいの油が使われているはず。
 
給食の献立は1週間単位で作られるらしいから、他で帳尻をあわせているのでは?
しかし、前述したように、ノンオイルの日は見当たりません。
 
つまり、この基準は「少なくともこれぐらい」という使われ方をしているわけです。
長い目で見ると、学校給食はオイリーなものになりがちだと言えるでしょう。
 
これは、栄養を摂りすぎることへの警戒や、それを防ぐための決まりがないからです。
 
というのは、そもそも、学校給食というのは、飢えた子供たちの救済を目的として、始まったわけなのですね。
 
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(昭和30年代の給食風景)

 
そして、多くの欠食児童が、給食によって救われました。
 
ですから、今もその観点を残している部分があるようです。
例えばビタミンなどは、1日の必要量の半分を給食でとれるよう定めてあったりします。
そのために、「栄養不足の献立」は許されないけれど、「栄養過剰な献立」は、まあいいか、となりがちなようです。
 
確かに、現代には現代ならではの、子供たちの深刻な栄養不足があるでしょう。
野菜や果物を口にしないような環境では、ビタミンなどが不足しがちかもしれません。
 
ただ、脂質については、それにあてはまりにくいと私は思います。
なぜなら、現代においては、偏った食生活をしている家庭ほど、加工食品が多くなり、脂質の摂取が増える傾向があるからです。
 
 
それでは、わが子のアレルギー予防のためには、給食とどうかかわっていったらよいのか。
長くなっちゃったので、続く(^^)/
 
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●参考資料
『学校給食における脂肪エネルギー比率の現状と今後の献立のあり方』
(長崎大学総合環境研究 第9巻第2号pp17 − 25)
↑福岡県の学校10校で行われた調査ですが、すごく興味深いです(^^)/
この調査結果は、おそらく全国で共通する傾向かと思います。 




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